【絶対やるべき】ギター初心者の基礎練習

ギターの基礎練習

ギター初心者の頃の基礎練習って何をしたらいいの?

どんな芸事にも基礎練習というものはあります。

私もギターを始めた初心者のころは色々な練習を試してきました。

今思えば、「もっと効率の良い練習法があったのにな」「この練習、早く知りたかった」というものがいくつかあることに気付いたので、皆さんに共有したいと思います。

これを実践すれば、効率よく練習できること間違いなしです!

目次

左手の基礎練習

アコースティックギターを弾く人

左手の基礎練習は大きく分けて

  • 単音を弾く練習
  • コードを弾く練習

の2つに分けることができます。

それぞれについて解説をしていきますね!

単音を弾く練習

弦を一本だけ弾いて音を鳴らすことを「単音弾き」といいます。

単音弾きでメロディーを演奏するのですが、どんなに難しいフレーズも一音を鳴らすことから始まります。

いきなりフレーズを弾く

ここでお伝えする基礎練習というのは「指を動くようにする練習」とします。

よくあるクロマチックトレーニング(半音ずつ順番に弾いていく練習)は知っている人も多いのではないでしょうか?

それも良いのですが、私は「フレーズで運指練習をする」ことをオススメします。

理由は以下4つです。

  • クロマチックトレーニングは人によっては退屈に感じ、飽きてしまって続かない
  • 実際のライブでクロマチックトレーニングをそのまま弾くことがないから
  • 実践的な運指を覚えることができるから
  • 同時にフレーズも覚えられて一石二鳥だから

なので、クロマチックトレーニングはほどほどにして、自分が弾いてみたいフレーズを中心に運指練習をすることを良いでしょう。

ただし、ギター初心者の頃は薬指と小指をバラバラに動かすことが難しいと思います。

薬指と小指のトレーニングは重点的に行いましょう。

練習するときには、初めは指が動く速さでゆっくり練習し、徐々に速くしていくと良いです。

私が好きなフレーズは次のようなものです。

コードを弾く練習

ここでのコード弾きは「2本以上の弦を同時に弾くこと」とします。

まずは基本的なコードを覚える

弾き語りをしたい、一曲通してギターで弾きたい

そんな人は、やはり基本的なコードを先に覚えるべきでしょう

代表的なものを次のとおりです。

弾けるようになるコツとしては、「何度もコードを押さえてカラダに覚えさせる」ことが最も効果的です。

では、どのように覚えさせるのが良いでしょうか。

答えは、「指板の上でコードを押さえる、離す」を繰り返すことです。

STEP
ゆっくり押さえる、離す
STEP
速く押さえる、離す
STEP
ゆっくり押さえて、弾く
STEP
速く押さえて、弾く

慣れてくれば、これにコードチェンジを加えると、曲が弾けるようになります。

初めは上手く押さえられないでしょう。

  • 指が動かずに、左手がいびつな形になる
  • 指が痛くなる
  • 弾くと音が鳴らない、音がビビる

大丈夫です!誰でも最初はそうですし、完璧に音を出せなくても問題ないです。

大切なのは「毎日step1~4を繰り返す」こと。

コードを押さえる手の形は、日常生活で絶対に使わない手の形です。

もともと人間に備わっていない機能を身につけるわけですから、できなくて当然です。

根気強く練習を続けていくことで必ずできるようになるので、頑張りましょう!

コードと単音、どっちからやるべき?

自分のやりたい方から取り組むのが良いですが、あえて言うならばコード弾きから取り組むのをオススメします

それはギターが元々伴奏用の楽器だからです。

コードが弾けるようになれば、曲の伴奏や複音フレーズといってソロギターに近い曲も弾けるようになります。

それに対して単音弾きは、基本的にメロディーを弾くときに使います。

なので、先にコード弾きができるようにして、伴奏役としてギターを弾きながら、単音弾きも練習したいくのがオススメです。

右手の基礎練習

ギタリストの右手

右手の基礎練習も2パターンあります。

  • 単音を弾く
  • 2本以上の弦を弾く

です!

それぞれ解説していきますね。

単音を弾く

単音の弾き方も色々あります。

  • ダウンピッキング
  • アップピッキング
  • オルタネイトピッキング
  • ストリングスキッピング

主にはこの4種類になります。

ダウンピッキングの練習

まずはダウンピッキングの練習から始めましょう。

文字どおり、ピックを上から下に振り下ろして弦を弾く方法です。

6弦、5弦、4弦、3弦、2弦、1弦と、順番にピッキングしていきます。

コツはピックを強く握りすぎないことです。しかし、グラグラすぎてもダメなので、弾いていてピックがズレない程度に握りましょう

ピックの角度は弦に対して少し斜めでも大丈夫です。

ピッキングの練習全てに言えることですが

  • 右手の位置とピックと弦の距離感を覚える

これが非常に大切になります。

初めは右手を目で見ながらピッキングすれば良いですが、慣れてきたら右手を見ないでピッキングできるようにしましょう。

距離感を掴むためには、手首をブリッジに軽く当てたり、右手の小指をピックガードに少し当てたりすると良いです。

速弾きをするギタリストの中には、右手首を浮かせてピッキングする人もいますが、私はピックガードに小指を当てる派です。

アップピッキングの練習

今度はダウンピッキングと同じ要領で1~6弦を下から上向きにピッキングします。

実際の演奏でアップピッキングのみを連続して使う機会は少ないですが、オルタネイトピッキングをする上で必要な動作になりますので練習しておきましょう。

ピックを強く握りすぎないようにしましょう

オルタネイトピッキングの練習

オルタネイトピッキングはダウンとアップのピッキングを連続して行うピッキングです。

ある程度速い曲を演奏するときに使います。

最初のうちは変に力が入ったり、ピックが弦に引っかかったりして上手く弾けないでしょう。

ゆっくりから始めて、慣れてきたらスピードを上げていきます。

コツは、腕を振るようにしてピッキングするのではなく、ドアノブをひねるように手首を回すイメージでピッキングすると良いでしょう。

スムーズに弾けるようになるには結構時間がかかるので、

上手く弾けない…

と悩んでしまいがちですが、そう簡単にスラスラ弾けるものではないので焦る必要はないです!

疲れたりストレスを感じて嫌になったら、肩の力を抜いて(これ大事)テレビを見ながらでも練習すると良いです。

ストリングスキッピングの練習

6弦を弾いた後4弦を弾く、1限を弾いた後5弦を弾くというように、ピックが弦をまたいでいくピッキングです。

右手を見ずにこれができれば、右手と弦の距離感は完璧といえます。

最初は右手を見ながらピッキングの練習をして、慣れてきたら右手を見ずに弾いてみましょう。

見ずに弾いた途端、ミスをしまくるとは思いますが大丈夫です。

自分が弾きたいと思った弦を弾けるようになるまで、何度もトライ&エラーしましょう!

2本以上の弦を弾く

弾き語りをする際に使うピッキングです。

また、2本だけ弾いてバッキングに緩急をつけたり、ジャズの伴奏をするときには3~4本だけ弾くこともあります。

ここでは主に全部の弦を弾く方法を解説します。

全部の弦を弾く練習

ギターをジャカジャカ弾くことをストロークと言います。

脱力して弾くこと

よくこのように言われますが、感覚としては手を洗った後に水を払う感じです。

まずは、左手で何も押さえずにダウンで弾く、アップで弾くを繰り返してみましょう。

手首をブラブラに脱力して、スナップを効かせて弾く感覚を掴むまで、ひたすらダウンアップを続けます。

ピックを落としてしまったら脱力しすぎです

6弦が強く鳴る、1弦が鳴らないといったことがないように、バランスよく音が鳴っていることを確認しましょう

これができるようになったら、左手でコードを押さえて弾きます。

慣れてきたら、ダウンやアップを一回抜いてみるなどして、リズムを刻んでみましょう。

度数の概念で弾く

楽譜

ここまではフィジカル的な基礎練習でした。

ここからは音楽理論的な練習になります。この内容を初心者のうちに知っているか知らないかでは、実力に大きな差がつくと思っています。

私自身も、「初心者の頃に知っておきたかった」と思う内容ですので、ぜひ参考にしてみてください。

度数とは?

度数とは簡単に言うと、音階(ドレミ)のことです

私は初心者のうちに、フレーズやコードを度数で覚えることをオススメします。

度数についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

手の形で覚えることのデメリット

コードを例にしてみましょう。

初心者はよくコード表を見てコードを覚えます。

例えばBのコード

5弦の2フレットを人差し指で押さえて、中薬小指で4フレット432弦を押さえる

と覚えるでしょう。

つまり、コードを手の形やtab譜で覚えているんです。

最初はこの覚え方でもいいでしょう。

しかし、手の形やtab譜で覚えると、コードごとに押さえる場所を覚えなければなりません。

また、「曲の音程を1つ上げて弾く」といったケースに対応できません

度数でコードを覚えるメリット

度数でBのコードを考えるとこうなります。

  • Rはルートと言い、Bmコードの主の音
  • 3はBの音をドとしたときのミの音
  • 5はB の音をドとしたときのソの音

このように、R(ド)からみてミソがどの位置にあるかでコードを覚えます。

すると、「じゃあD弾いて」ととっさに言われた時に

このようにRの位置をズラすだけで弾くことができます

このR(ド)からみたミソの位置関係を覚えることでコード表を暗記しなくても、全てのコードに対応できます。

また、自分独自の押さえ方を研究して、オリジナルなコードを作ることも可能です。

度数で覚えるには時間がかかる

度数でコードを考えるには、指板全ての音を暗記する必要があります。

最低でも12フレットまでの音は暗記が必要です。

これを覚えるには時間がかかります。

しかし、一回覚えてしまえば一生使える知識ですし、ギターを持っていない時間にも覚えることはできるので、ぜひチャレンジしてみてください。

フレーズを度数で覚えるメリット

ソロフレーズも度数で覚えることをオススメします。度数でフレーズを覚えることで、曲の合間にアドリブソロを弾くことができるようになります

アドリブソロが弾けるまでの道のりは長いですが、初心者のうちからチャレンジしておくと、後々アドリブを弾きたいと思った時に技術の習得が早くなります。

最後に

ステージでギターを弾く人

いかがでしたか?

今回はギター初心者がやるべき基礎練習をまとめてみました。

また、初心者のうちから度数でコードやフレーズを覚えるように言っている人は少ないと思います。

初心者の頃から取り組んでおけば、やってない人に比べて格段に上達が早くなります

ぜひチャレンジしてみてくださいね!

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この記事を書いた人

高校1年時にギターに挑戦するもFが弾けず1ヶ月で挫折。
高校2年時に好きな子に「俺ギター弾けるよ」と嘘をついてしまい、後に引けなくなり再度ギターに挑戦。
以降15年以上に渡り、ギターを弾き続けている。
京都にてギタリストの岡本博文氏に師事し、ジャズギターを習得する。
現在はギター初心者に向けたノウハウを発信しながら、ジャズセッションに参加するなどしてギターライフを謳歌している。

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